実践!イメージトレーニング

実践!イメージトレーニング

2020年8月23日 Off By 運営部

イメージトレーニングを実際に行う前に、自分がスピーチしている場面を設定してみましょう。そこは、20〜30人規模の会場ですか? それとも100人規模の会場ですか? ホテルのような上質な場所ですか? それとも公民館のような庶民的な場所ですか? 自分が立つ場所はステージの上ですか? マイクはありますか? それはスタンドマイクですか? それとも手持ちマイクですか?
このように、場面は出来る限り具体的に設定します。また、スピーチの内容も事前に決めておきましょう。

それでは、実際にイメージトレーニングを始めてみましょう!

まず最初は、呼吸を整えましょう。その方法は、逆腹式呼吸です。身体をありったけゆるめてリラックスしてください。1〜2分かけて、身体が完全にリラックスするまで逆腹式呼吸を続けます。リラックス出来たと感じたら、目を閉じます。そして、ここからは、設定した情景を現実であるかのごとく出来るだけリアルに想像していきます。

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さて。
私は今、とあるホテルの会議場にいます。今日は、依頼されていたスピーチの当日です。そろそろ時間でしょうか、会場にはもう、もう聴衆のみなさんが入っているみたいです。こっそり、舞台の袖から覗いてみましょう。だいたい50人くらいの人が集まっています。今の私は、ゆっくりと呼吸をしているので驚くほどリラックスしています。この感じだったら、うまくいきそです。
そして、時間がやってきました。スピーチの時間です。私は、一歩ずつ、ゆっくりと舞台へと進んでいきます。始めは眩しかったライトですが、徐々に目が慣れてきました。聴衆のみなさん、ひとりひとりの顔がはっきりと見えます。みなさん、暖かい目でこちらを見ています。そして、私は舞台の中央に立ちました。ゆっくりと呼吸をしているので、ここでも落ち着いています。それでは、まず第一声を出してみましょう。
「みなさん、こんにちは。」
しっかりと声が出せました。しかも、落ち着いています、この調子です。話を進めていきましょう。「実は先日、こんなことがありました…」私の話を、みなさん熱心に聞いてくれています。うなずいている人もいます。言葉が次から次へと出てくるので、話がどんどんと進んでいきます。すごく調子がいいです。「こーなって、あーなって、そうなったのです…みなさんは、こんな経験ありますか?」
やがて、スピーチも終盤にさしかかり、言いたいことは全て伝えることができました。「みなさんも、ぜひ経験してみてくださいね。ありがとうございました。」スピーチが終わると、聴衆のみなさんから大きな拍手がわき起こりました。やった!大成功です。私は、嬉しくて仕方ありません。
そして私は、みなさんの暖かい拍手に見送られながら、会場を後にしました。
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はい、それでは深呼吸しましょう。大きく息を吸ってください。ゆっくり吐いてください。そして、ゆっくりと目を開けてください。現実の世界に戻ってきました。
この中で大切なのは、スピーチを終えた時の喜びの感情です。この感情を繰り返し脳に送ると、意識の奥深くに印象づけることができるので、実際のスピーチの時にネガティブな感情を和らげることができるのです。